TSMCの工場建設により、日本の半導体集積地の形成へ

2023年10月24日

TSMCは九州の熊本県菊陽町に新工場を建設しており、来年末の稼働を予定している。この新工場建設が引き金となり、日本の産業機械メーカーである荏原製作所、日本最大のチップ設備製造メーカーである東京エレクトロン、オランダのASML、米国のラムリサーチ等のチップ産業のサプライチェーンのサプライヤー達が未来を見据え、九州進出に向けての行動を起こしている。これらの大手企業により、日本における半導体産業の集積地の形成が始まっている。

産業集積地の形成をもたらしているTSMCの熊本工場とは対照的に、TSMCの米国工場は多くの課題に直面している。Bainの半導体専門家Peter Hanbury氏は、TSMCは台湾において強力なビジネスエコシステムの支援があるが、これらの企業が必ずしもTSMCに続いて米国に進出するとは限らず、仮に米国への工場建設に意向を示す企業があったとしても、工場建設コストの高騰につながるさまざまな課題に直面するだろうと指摘している。さらに、経営幹部やアナリストによれば、TSMCにとっての真の課題は、台湾工場と同様に効率よく運営できるか否かであると指摘している。


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