世界のIC設計上位10位 台湾企業4社がランクイン

2022年3月30日

産業情報の研究調査機関である集邦科技(TrendForce Corp.)は3月24日に最新の報告を発表し、2021年世界のIC設計企業世界上位10社の年間総収益が初めて1,000億米ドルを超え、台湾からは聯発科技(MediaTek)、聯詠科技(Novatek Microelectronics)、瑞昱(Realtek Semiconductor Corp.)、奇景光電(Himax Technologies)の4社がトップ10社にランクインした、と発表した。聯発科技は世界第4位に入り、台湾企業の中ではトップとなった。聯詠科技の年間収益成長率は他社より際立っている。

世界のIC設計企業のトップ10社の中で、Qualcommは依然として1位であり、NVIDIAはBroadcomを抜いて2位となった。これまでは聯発科技、聯詠科技、瑞昱だけが台湾企業としてトップ10社にランクインしていたが、アメリカに進出したドライバーIC企業である奇景光電が今年初めてトップ10入りを果たしたことで、台湾のIC設計企業が4社ランクインしたことになる。また、聯詠科技と瑞昱のランキング順位も上がっている。

集邦科技によると、2021年は各種端末アプリケーションの需要が高く、世界のIC業界は深刻な供給不足に陥ったことでウェハの価格上昇をももたらし、IC設計企業上位10社の合計売上高は、年間48%増の1,274億米ドルに達したという。

聯発科技が第4位を維持していることについて、集邦科技は、聯発科技の携帯電話用システムシングルチップに重点を置く戦略が効果的であり、5G普及率の増加の恩恵を受けている。また、ハイエンド製品が占める割合を増やすことに尽力したことで、2021年は収益が60%以上増加した、と示した。また、聯詠科技と瑞昱はそれぞれ順位を第6位、第8位と上げ、聯詠科技のシステム用シングルチップとドライバーICの2大製品ラインの売り上げが大幅に増加したため、2021年の年間収益成長率は79%に達し、上位10社の中で最も増えた、と分析する。

 

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