中国企業が現職・離職職員を誘引し営業秘密を取得、同欣電子の前副総経理など5人を起訴

2021年9月02日

台湾のイメージセンサー封止大手の同欣電子は、離職した元幹部が中国企業の豪威集団(OmniVision)に誘引され、豪威集団が同欣電子のエンジニアをヘッドハンティングし、営業機密を窃取していると桃園地方検察署に告発し、専門チームが去年3月より捜査を開始し、製造部経理の自宅から大量のデータを押収した。その後、押収したデータを同欣電子が確認した所、いずれも重要性の高い営業秘密であった。

検察によるその後の調査から、同欣電子の前副総経理兼龍潭工場長は離職後すぐに豪威電子集団に誘引されたこと、また同集団は中国・紹興で進める建設計画に利用するため、台湾龍潭工場所属の幹部3名をヘッドハンティングし、彼らに同社営業秘密の電磁的記録を複製又は不正な手段により取得させていたことが分かった。

前副総経理兼龍潭工場長は営業及び技術秘密データを取得後、内容を一部改ざんし、これを同欣電子龍潭工場の競合企業である中国の豪芯半導体に提供する計画を企てていたが、幸いにも前副総経理兼龍潭工場長の出国前に検察が問題のデータの入手に成功し、最悪の事態は免れた。

先月31日、前副総経理兼龍潭工場長ら5人は中国で使用するために同欣電子の営業秘密を無断複製又はその他の不正な手段により取得したとして、営業秘密法違反の疑いで起訴された。

 

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