弊所執筆の日本語書籍「台湾専利実務ガイド」が2020年4月10日に発行

この度、維新国際専利法律事務所執筆の日本語書籍「台湾専利実務ガイド」が2020年4月10日に発明推進協会様より発行されました。現在発明推進協会様の販売サイト(こちら)に掲載されており、今後順次各種書店及びウェブサイトで入荷される予定です。

(表紙)

本書は台湾の専利(特許、実用新案、意匠)について日本語で紹介した専門書となっております。これまで台湾の専利を対象とした日本語の専門書はほとんどなく、台湾の専利について調べるにはインターネットで情報収集せざるを得ませんでした。ところが、インターネット上の情報は各情報が点在したり内容が古かったりと、効果的且つ正確な情報収集が困難となっておりました。本書では台湾の専利について、基礎的内容や日本規定との比較を交えつつ体系的に説明してありますので、皆様のお役に立てるものと考えております。

本書は日本企業の法務や知財部の担当者、特許事務所や法律事務所の外国案件の担当者を対象とし、こうした方々が台湾専利の出願や権利保護等の実務を理解できるように、内容を作成しました。また、出願に関する内容のみならず、日本企業や日本の代理人からの関心度が高い拒絶査定後の行政救済、無効審判、訂正、侵害訴訟、行政訴訟及び権利保護や権利行使に関する内容も、別途章を設けて説明してあります。制度内容の説明のみならず最新の実務傾向や判例の分析まで、詳しく説明を加えました。また、2019年11月施行の最新改正法にも対応した内容となっています。

本書は約2年前から執筆を開始し、4月10日に無事に出版に至ることができました。現在はコロナウイルスの感染の影響が心配される大変な時期ではありますが、早く収束することを心から願うと同時に、台湾と日本で力を合わせてこの困難な時期を乗り越えることができると信じております。

「台湾専利実務ガイド」 目次

  • 第一編 総論
    • 第一章 台湾専利制度の概要及び出願状況
    • 第二章 台湾への出願ルート
    • 第三章 専利調査の方法
    • 第四章 近年の専利法、専利審査基準及びその他の規定の改正内容
  • 第二編 特許
    • 第一章 出願
    • 第二章 審查
    • 第三章 特許権
    • 第四章 拒絶査定後の行政救済、無効審判、訂正
    • 第五章 特許権侵害訴訟
  • 第三編 実用新案
    • 第一章 実用新案の定義
    • 第二章 審査の形式及び流れ
    • 第三章 実用新案の実体的要件
    • 第四章 特許及び実用新案の同日出願
    • 第五章 実用新案の補正及び訂正
    • 第六章 実用新案技術評価
  • 第四編 意匠
    • 第一章 意匠の定義
    • 第二章 出願から登録までの流れ
    • 第三章 意匠登録出願
    • 第四章 意匠登録の要件
    • 第五章 意匠の審査の流れ
    • 第六章 意匠登録出願の種類
    • 第七章 意匠権の侵害判断
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