台積電(TSMC)の高雄工場建設「楠梓産業園区」が環境アセスメント通過、7ナノプロセス工場が6月にも着工へ

2022年4月20日

台積電(TSMC)の高雄工場建設「楠梓産業園区」開発計画が4月13日に環境アセスメントを通過し、高雄市政府環境アセスメント審査委員会による総合審査の結果、これ以上の調査は不要との判断が下された。今後当園区は産業創新条例の規定に従い今月末までに計画認可手続きを行った後、5月中に土地の引き渡しと建設許可取得を完了させ、7月からの稼働開始に向け、6月より園区内の公共施設とTSMC新工場の建設を同時に進める。新工場稼働後、1,500人の雇用機会を創出し、年産額は1,576億台湾ドルに上ると予想される。

TSMCは各種半導体部品の爆発的な需要に対応するため、台湾での投資拡大を続け、今回100億米ドルを「楠梓産業園区」に建設予定の7ナノ製造プロセスの生産ラインを設ける6工場へ、一部を28ナノプロセス工場へ投資する。高雄は南部科学園区(南科)に次ぐ半導体生産拠点になると見られる。また、ハイテク産業を継続的に強化するために必要な土地の確保を目的とした、中部科学園区(中科)台中園区の第2期拡張計画はすでに行政院からの認可を受けており、今後中科管理局は都市計画の変更や環境アセスメントなど、様々な実務に取り組む。TSMCは「新竹科学園区宝山地区における2ナノプロセス工場建設計画に変更はないが、台中に2ナノプロセス工場を設置することついてはいかなる可能性も排除しない」と表明している。

 

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