2021年10月25日

台湾聯発科技（以下、MediaTek）は先日21日、NECグループの子会社・NECプラットフォームズと協業し、MediaTekの5Gチップセット「T750」を搭載した次世代CPE（Customer Premises Equipment）製品及びモバイルルーター製品をリリースしたことを発表した。

CPE製品の開発における両社の提携は今回が初めてである。上記製品はデジタル加入者線（DSL）・ケーブル・光ファイバーなどを利用する固定ネットワークの普及が進んでいない地域のデジタルユーザーへより速く便利な5Gの高速通信サービスを提供するもので、これにより今後、ワイヤレスサービスが行き届かない郊外や農村などの遠隔地でも高速ブロードバンドでのインターネット接続が可能となる。

MediaTekによると、モバイルルーター製品「Speed Wi-Fi 5G X11」は今月、ホームルーター製品「Speed Wi-Fi HOME 5G L12」は11月にリリースされ、日本3大キャリアの1つKDDI株式会社、沖縄エリアにおけるKDDIの子会社・沖縄セルラー電話株式会社、UQコミュニケーションズ株式会社が代理販売を行うという。NECプラットフォームズと共同開発した5Gのモバイルルーター及びホームルーター製品は、NECプラットフォームズのAtermブランドのライナップに追加され、日本市場向けに2022年から発売される予定である。