シャープが中国OPPOを特許権侵害で訴えた件で台湾知的財産裁判所は訴えを棄却

2021年8月10日

中国の通信機器メーカーであるOPPOは8月10日、OPPOのスマートフォンがシャープの特許権を侵害しているとしてシャープから提訴された件について、先日、台湾知的財産及び商事裁判所はOPPOが台湾で販売するスマートフォンはシャープの特許権を侵害しないと判断し、全ての請求を棄却する判決を下したことを発表した。

OPPOは本日、シャープが台湾で提起したOPPOスマートフォンに関連する特許権侵害の訴訟(109年民事訴字第52号)について、台湾知的財産及び商事裁判所は先日、シャープの全ての請求を棄却するとともにシャープに対し本件に係る訴訟費用全てを負担するよう命じる判決を下し、OPPOが台湾で販売するスマートフォンはシャープの権利を侵害していないと判断した、とするプレスリリースを発表している。

シャープは2020年4月1日台湾において、OPPOが販売するスマートフォンはシャープの特許権を侵害するとして訴訟を提起していた。当該特許はLTE無線通信技術に関するものである。

(2021年8月30日追記)先日本件の判決が公開された。判決によると、OPPOが侵害しているとシャープが主張した請求項に係る発明はいずれも進歩性違反が認められたため、シャープの請求は認められないという結論が出されている(OPPOのスマートフォンがシャープの特許権の技術的範囲に属するか否かは検討されていない)。

 

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